承和2年(835)、弘法大師空海が高野山の奥之院御廟にご入定(永遠の瞑想に入ること)して以来、大師を慕う人々の信仰は様々な形で展開されます。
弘法大師信仰は、高野山が大日如来を中心とする両界曼荼羅の世界であることを基に、釈迦の入滅から56億7千万年後、高野山へ弥勒菩薩が下生する弥勒信仰や、阿弥陀如来の阿弥陀浄土(西方極楽浄土)信仰が重なり合って成り立ち、様々な形で、連綿と今日に信仰が伝えられています。
本展覧会では、これらの根幹を成す納骨信仰に焦点を当て、信仰を反映した様々な文化財を紹介し、その変遷を辿ります。
お問い合わせ先 高野山霊宝館 ☎0736-56-2029