清浄心院 / しょうじょうしんいん

現在の伽藍は、慶長年間の中興を礎とし、祝融の後、当院五十四世宥永幕末の再建による。名の如く清浄を極め、簡素にして優雅、高野山の伝統様式を今に留める。
北面には桃山時代の借景、百千の好花時を誤らず、門内の名木傘桜は太閤秀吉公が花見を催したと伝え往時を偲ぶ。更に奥ノ院に最も近い此所の静寂は幽玄この上無し。
歓待に壇信徒、旅行者の別なし、夕刻に召し上がる御膳は御斎と呼ばれる高野山の伝統的な仏家の精進料理と同じもの。幾多の碩学名僧の口に入る所にして、参籠の趣をいよいよ深める。

 
住所 和歌山県伊都郡高野町高野山566番地
電話番号 0736-56-2006
URL http://shojoshinin.jp/
宿泊・昼食 個人・団体(参拝・観光・研修にご利用ください)
回向・祈願 ご先祖供養・納骨・諸祈願承ります
体験 写経・阿字観(要予約)
部屋数 壁仕切り個室(6室)
ふすま仕切り(15室)・大広間(1室)
収容人員 個人約60名・団体約70名
駐車場 バスなら4台・乗用車なら20台
設備 本堂・庭園・洋式トイレ
宿坊縁起
天長年間(八二四~八三三)高祖弘法大師の草創にかかり、初め北坊と称す。後に勅号を賜り清浄心院と名づく。衰微の後、内大臣平宗盛公これを再建す。平家物語には此所にて滝口入道の行い澄ます一文を見出す。 御本尊は弘法大師御像にして、大師入定し給う前日、承和二年三月廿日自ら御作の塑像を本堂に安すと伝え、これを以って廿日大師と名づく。御本尊縁日(現在四月廿日)には、百味飯食を供え毎年盛大なる法要を修する。